インターネットで学術論文を探そうとすると、「難しそう」「どこで探せばいいかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのが、AI技術を活用した論文検索ツール「OpenAlex(オープンアレックス)」です。
この記事では、AI初心者の方でもわかるように、「OpenAlex」でできることや使い方、便利な組み合わせツール、よくある質問などを丁寧にご紹介します。
「OpenAlex」ってどんなAIツール?
「OpenAlex」は、世界中の学術論文や著者、研究分野などの情報を検索・取得できるオープンデータベースです。
名前の由来は、古代アレクサンドリア図書館にちなんでいて、「誰でも知識にアクセスできる世界を目指す」という理念のもと開発されました。
特徴は以下の3つ:
- 無料で使える
OpenAlexは完全に無料で提供されており、アカデミックな知識を誰でも簡単に検索・活用できます。 - 研究者や論文、研究分野のつながりがわかる
単に論文を検索するだけでなく、著者同士のつながりや、どの研究がどの分野で影響を与えているかも視覚的に把握できます。 - APIも提供されており、ツールとの連携がしやすい
プログラミング知識がある方は、OpenAlexを他のサービスと組み合わせて、独自の研究ツールを作ることも可能です。

OpenAlexの使い方
ここでは、専門知識がなくても使える基本的な使い方をご紹介します。
ステップ1. 論文を検索してみる
OpenAlexのWebページ(https://openalex.org/)にアクセスし、検索バーにキーワードを入力します。
例:「chatGPT」や「climate change」など、調べたいテーマを入力してEnter。
すると関連する論文や研究者、ジャーナルなどが一覧で表示されます。
ステップ2. 論文の詳細をチェック
論文タイトルをクリックすると、著者、発行年、引用数などの詳細情報が表示されます。
ステップ3. 著者のプロフィールを見る
著者名をクリックすれば、その研究者のこれまでの論文一覧や研究分野、他の研究者との関係などもチェックできます。

組み合わせて使うと便利なAIツール
OpenAlexをさらに便利に活用するには、以下のAIツールと組み合わせるのがおすすめです。
・Elicit
質問を入力するだけで、関連する論文を自動でピックアップしてくれるAI。
OpenAlexのデータベースを元にしており、相性バツグンです。
・Semantic Scholar
AIが論文の重要ポイントを自動で抽出してくれる検索サイト。
検索結果からすぐに要点を知りたいときに便利です。
・PubMed GPT
医療・生物学分野の論文を自然言語で検索できるツール。
OpenAlexと併用することで、分野ごとに最適な検索が可能です。

よくある質問(FAQ)
Q1:OpenAlexは英語が苦手でも使えますか?
A:基本的に英語表記ですが、検索には日本語もある程度対応しています。また、翻訳ツールと組み合わせることで内容理解も可能です。
Q2:登録やログインは必要ですか?
A:必要ありません。誰でも無料・登録不要で使えます。
Q3:商用利用は可能ですか?
A:OpenAlexのデータはオープンデータとして提供されており、多くのケースで商用利用も可能ですが、利用条件は確認しておくと安心です。
Q4:スマホでも使えますか?
A:はい。スマートフォンでもブラウザからアクセスして利用可能です。

まとめ
OpenAlexは、AIを活用して学術論文を検索・分析できる強力なツールです。
初心者でも直感的に使えるインターフェースで、研究者だけでなく、学生や興味のある一般ユーザーにもおすすめです。
ElicitやSemantic Scholarなどと組み合わせることで、さらに効率よく情報収集ができるようになります。
論文検索に苦手意識がある方も、ぜひ一度OpenAlexを使ってみてください。
