研究やレポート、卒論、論文執筆のために、信頼できる情報を探すのはとても大変です。
そんな時に役立つのが、AIを使った論文検索ツールです。
その中でも、最近注目を集めているのが**「Research Rabbit(リサーチ・ラビット)」**です。
この記事では、「Research Rabbitってなに?」「どうやって使うの?」「他のツールとどう違うの?」という疑問に、やさしく答えていきます。専門用語はなるべく使わず、初心者にもわかりやすく解説します。
Research Rabbitとは?
Research Rabbitは、AIが論文のつながりを可視化してくれる無料のウェブツールです。
簡単に言うと、ある1つの論文をもとに、**関連する研究をどんどん探してくれる「研究の地図」**を作ってくれるツールです。
たとえば、あるテーマの論文を1つ見つけたときに、そこから「似た研究」「過去の研究」「その後の研究」などを視覚的に線でつなぎながら表示してくれます。
これまでの論文検索では、キーワードを手がかりに1件ずつ探すのが一般的でした。
でもResearch Rabbitを使えば、関連論文が自動で広がっていくので、効率的にリサーチができます。

Research Rabbitでできること
以下のような機能があります:
・論文のネットワーク図の作成
選んだ論文を中心に、関係する論文がマップ状に表示されます。
・著者ネットワークの分析
ある研究者が書いた他の論文、共同研究者の情報なども調べられます。
・おすすめ論文の提案
自分が気になる論文に似たものを、AIが自動で推薦してくれます。
・ライブラリの作成と共有
気になる論文を自分の「ライブラリ」に保存して、後で読んだり他人と共有したりできます。

具体的な使い方
1.公式サイトにアクセス
Research Rabbit公式サイトにアクセスし、無料アカウントを作成します。
2.ライブラリを作る
「Create New Collection(新しいコレクションを作成)」をクリックして、興味のある分野やテーマ名をつけます。
3.論文を追加
既に知っている論文を追加したり、Research Rabbit内で検索して追加します。
4.マップで可視化
追加した論文をクリックすると、関連する論文が線でつながって表示されます。これが「リサーチ・マップ」です。
5.気になる論文を保存
良さそうな論文があったら「Add to Collection(コレクションに追加)」で保存しましょう。
6.他の研究者もチェック
著者名をクリックすると、その人の他の論文や共著者の情報が見られます。

組み合わせて使うと便利なAIツール
Research Rabbitは、以下のような他のAIツールと組み合わせて使うと、より便利です!
・Elicit
論文の要約や研究質問に対する答えをAIが抽出してくれるツールです。
見つけた論文が自分の目的に合っているか、すぐに確認できます。
・Semantic Scholar
AIが質の高い論文を推薦してくれる検索サービス。
Research Rabbitに論文を追加する際の情報源として最適です。
・Scite
引用の内容(肯定的・否定的など)を分析できるAI。
Research Rabbitで見つけた論文の評価を確認するのに便利です。

よくある質問(FAQ)
Q1:Research Rabbitは日本語で使えますか?
A:残念ながら、現時点では英語のみの対応です。ただし、検索には英語のキーワードを使えば問題なく使えます。
Q2:無料で使えますか?
A:はい、基本機能は無料で使えます。登録も簡単です。
Q3:文献はどこから取得されていますか?
A:主にPubMed、arXiv、CrossRefなどのオープンな論文データベースを使っています。
Q4:論文の全文は読めますか?
A:多くの場合、外部サイトへのリンクが表示され、そこからPDFや全文が読めることがあります。ただし有料の論文もあるので注意しましょう。
Q5:研究者でなくても使えますか?
A:はい、学生や一般の学習者にもおすすめです。リサーチに興味がある人なら誰でも活用できます。

まとめ
Research Rabbitは、「どの論文が関連しているのか」「どんな研究が過去・未来にあるのか」を、地図のように視覚的に見せてくれる便利なAIツールです。
- 論文検索の効率を大幅アップ
- 関連研究を簡単に発見
- 他のAIツールと組み合わせて使うとさらに便利
研究初心者や学生にも扱いやすいので、「論文探しが大変」と感じている人は、ぜひ一度使ってみてください。
