最近では、AIが私たちの生活や仕事を手助けしてくれる場面がどんどん増えてきました。
特に、研究や学習の場面で注目されているのが、論文検索AIツール「Iris.ai（アイリス・エーアイ）」です。
この記事では、「Iris.aiって何？」「どうやって使うの？」「どんな場面で役立つの？」といった疑問を、AI初心者の方にも分かりやすく解説します。
Iris.aiとは？
Iris.aiは、人工知能を活用して、研究論文や科学的な文献を効率的に探せるツールです。
通常の検索エンジンと違い、キーワードだけではなく、文章（要約や問題意識など）を入力するだけで、関連する論文をAIが自動で探し出してくれるのが特徴です。
たとえば、「水質汚染と生態系の関係について知りたい」といったテーマを文章で入力すると、Iris.aiがそれを理解し、関連する専門論文を提案してくれます。
Iris.aiでできること
1. 自然文での検索が可能
キーワードではなく「文章」で検索できるので、専門用語が分からなくても問題ありません。たとえば、「地球温暖化が海洋生物に与える影響について調べたい」というような文章をそのまま入力するだけで、関連する論文を見つけられます。
2. 類似論文の自動マッピング
ある論文を指定すると、その論文に関連するトピックや、似た内容の論文を「マップ」形式で視覚的に表示してくれます。研究の全体像を把握したり、新たな視点を見つけるのに役立ちます。
3. 文献の要約・フィルタリング
Iris.aiは、検索した論文の中から「本当に必要な情報」だけを抜き出すのにも使えます。論文がたくさんヒットしたときも、自動で要点を要約してくれるので、読むべき資料を素早く見極められます。
Iris.aiの使い方
ステップ1：アカウント登録（無料プランあり）
まずはIris.aiの公式サイトにアクセスし、無料アカウントを作成します。
メールアドレスとパスワードを入力するだけでOKです。
ステップ2：検索方法を選ぶ
Iris.aiには主に2つの検索方法があります。
- 文章入力検索：調べたい内容を文章で入力します（例：「がん細胞の増殖を抑える植物由来の成分について調べたい」）。
- 論文URL検索：すでに気になっている論文がある場合、そのURLやタイトルを入力して関連論文を探します。
ステップ3：AIが自動で分析・検索
AIが内容を理解し、関連する数百〜数千の論文から、最も関連性の高いものを抽出してくれます。
検索結果は「トピックマップ」や「リスト形式」で表示され、クリックすると詳細を確認できます。
ステップ4：要約やフィルター機能を活用
論文が多すぎるときは、キーワードや研究分野で絞り込みができます。
また、AIによる自動要約を使えば、論文を1本ずつ読まなくても、内容をざっくり把握できます。
他のAIツールと組み合わせて使うと便利！
Iris.aiは単体でも強力ですが、他のAIツールと組み合わせることで、さらに効率的な研究が可能です。
・Research Rabbit
論文の引用関係を可視化してくれるツール。Iris.aiで見つけた論文の「つながり」を見るのに便利。
・Consensus
複数の論文の結果を比較し、質問に対する「合意の傾向」をAIが要約してくれる。
・Scite
論文が「肯定的に引用されているか」「批判されているか」を分析してくれるので、信頼性を判断しやすい。
よくある質問（FAQ）
Q1：英語が苦手でも使えますか？
A：Iris.aiは現在英語のみ対応ですが、DeepL翻訳などのツールを組み合わせれば、検索結果を日本語で理解するのも難しくありません。
Q2：無料で使えますか？
A：はい、基本機能は無料プランで利用できます。ただし、高度な機能や大量の論文分析を行いたい場合は、有料プラン（月額制）へのアップグレードが必要です。
Q3：論文の全文を読むことはできますか？
A：Iris.ai自体は論文の全文を直接提供するわけではありません。オープンアクセス論文（誰でも読めるもの）についてはリンクが表示されますが、有料の論文は出版社のサイトに飛ぶ必要があります。
Q4：どの分野に向いていますか？
A：Iris.aiは、自然科学・医学・工学・環境などの科学分野に強いです。社会科学や人文学ではやや精度が下がる場合もありますが、十分参考になります。
まとめ：Iris.aiは研究初心者にも心強い味方
Iris.aiは、「どうやって論文を探せばいいのか分からない」「大量の論文に圧倒される」といった悩みを解決してくれるAIツールです。難しい操作は一切不要で、文章を入力するだけ。研究の入り口として、そして関連情報の整理に、とても役立ちます。
他のAIツールとも組み合わせて、自分だけの「AI研究アシスタント」を作ってみてください！
