最近、AIを活用した論文検索ツールが注目を集めています。
その中でも「Lens.org(レンズ・オーグ)」は、誰でも無料で使える強力な論文検索サービスとして、世界中の研究者や学生に利用されています。
この記事では、「Lens.orgってなに?」「どうやって使えばいいの?」「ほかのAIツールと組み合わせると何ができるの?」という疑問にやさしく答えていきます。
AI初心者でも安心して使えるように、できるだけ専門用語を使わずに紹介します。
Lens.orgとは?
「Lens.org」は、世界中の学術論文、特許、研究データなどを検索できるオンラインサービスです。
大学の研究者や企業の開発者、そして学生などが、自分の興味あるテーマに関する情報を効率よく見つけるために使っています。
通常、論文を探すにはいくつかの学術データベースを利用する必要がありますが、「Lens.org」はそれらを一括で検索できるのが大きな特長。
さらに、検索結果の分析や可視化などもサポートしてくれるため、「ただ探すだけで終わらない」のが魅力です。

Lens.orgでできること
1. 世界中の論文を検索できる
英語を中心に、さまざまな国の論文を無料で検索できます。
医学、工学、社会学、AIなど幅広い分野に対応しています。
2. 特許情報も検索できる
他の論文検索サービスと違い、特許データも一緒に検索できます。
研究と開発の両面から情報をチェックしたい人にぴったりです。
3. 引用数や影響力がわかる
論文がどれくらい他の研究に使われているか(引用数)がわかるので、重要な論文をすぐに見つけられます。
4. 著者や研究機関ごとの分析
「どの大学がこのテーマに強いの?」「この著者はほかにどんな論文を書いているの?」といったことも簡単に調べられます。
5. 可視化で見やすい
検索結果をグラフや図で表示できるので、研究の流れやトレンドが視覚的に理解できます。

Lens.orgの使い方
ステップ1:公式サイトにアクセス
まずはLens.org公式サイトにアクセスします。
アカウントを作らなくても検索は可能ですが、登録すると検索履歴の保存や、分析機能の活用ができるようになります。
ステップ2:検索キーワードを入力
トップページの検索ボックスに、調べたいテーマ(例:「artificial intelligence」「climate change」など)を入力します。
ステップ3:フィルターを使って絞り込む
検索結果が出たら、左側にあるフィルター機能で「発表年」「著者」「研究機関」などを指定できます。
ステップ4:論文をチェック
気になる論文があればクリックして、要約や引用情報を確認しましょう。
PDFリンクがあるものは、そのまま全文を読むこともできます。
ステップ5:分析ツールを活用
検索結果を「年ごとの発表数」や「国別の研究量」などでグラフ表示することができます。

研究のトレンドを掴むのにとても便利です。
一緒に使うと効果的なAIツール(組み合わせの例)
Lens.orgは他のAIツールと組み合わせることで、さらに便利に使えます。
・Elicit
論文の要約や比較ができるAI。Lensで見つけた論文をElicitに入れると、重要なポイントを自動でまとめてくれます。
・Semantic Scholar
論文検索に特化したAIツール。Lens.orgと結果を比較したり、見つからなかった論文をカバーできます。
・Scite
引用文がポジティブかネガティブかを教えてくれるAI。論文の信頼性を見極めるのに便利です。

よくある質問(FAQ)
Q1:Lens.orgは無料で使えますか?
A:はい、基本的な検索機能は完全に無料で利用できます。アカウント登録も無料で、登録することでさらに多くの機能を使えます。
Q2:日本語の論文も検索できますか?
A:基本的には英語の論文が中心ですが、日本の研究機関が英語で発表した論文は多くヒットします。日本語キーワードよりも英語で検索する方が効果的です。
Q3:アカウント登録しなくても使えますか?
A:はい、検索自体は登録なしで利用可能です。ただし、検索履歴の保存やレポート機能を使いたい場合は無料アカウントを作るのがおすすめです。
Q4:特許データと論文データを同時に探せますか?
A:はい。Lens.orgは特許と論文を一括で検索できるため、研究と開発の両方に役立ちます。

まとめ
Lens.orgは、世界中の研究成果を無料で、そして効率的に検索できる優秀なツールです。
AI初心者でも直感的に使える設計になっており、研究の入り口としてとても便利です。
他のAIツールと組み合わせて使うことで、情報収集や分析のスピードをぐっと上げることができます。
これから研究を始める人にも、すでに研究に取り組んでいる人にもおすすめできるサービスです。
