理学療法士として働き始めて、1年が経ち2年目に突入しました!
1年目って正直何から勉強したらいいかわかりませんよね。
基本的に最も大切なことは、今まで勉強してきた解剖学・運動学・生理学の復習をすること!
臨床の現場では、養成校では学ばなかったことが山ほど出てきます。
現場に出てしまえばどんな疾患の患者さんでも担当する可能性があります。
どんな疾患でも対応できるように、症状改善に向けてよりよいリハビリを提供できるように、日々学習することが理学療法士としての使命の一つでもあると思います。
そんな学習意欲の高いあなた!どれを買ったらいいんだろうとお悩みのあなた!
私がこの1年で読んだ書籍の中から、ぜひ読んでいただきたい書籍をご紹介します!
私自身は、整形外科クリニックに勤務しておりますので、基本的には整形分野の書籍のご紹介となりますが、ご了承ください。
おすすめの学習の進め方
1.どんな疾患でも対応できるように包括的に記載された書籍で知識を身に付ける!
肩・腰など単独でなく全身的に疾患が記載されている書籍でどんな疾患でもある程度対応できるように知識を身に付ける。
まず疾患に対する知識がないとどうアプローチしていけばよいか、見当もつかないと思うのでしっかり知識を身に付ける!
2.より専門的な書籍で詳しく学ぶ
臨床の中で担当することの多い疾患について、肩関節なら肩関節、腰痛であれば腰痛に関してより詳しく記載された書籍で学ぶ。
1年目に読むべきおすすめ書籍➀
こちらは、北海道大学大学院 保健科学研究院 准教授の「寒川美奈先生」が監修された書籍。
また、編集を担当されているのは札幌円山整形外科病院 リハビリテーション科 主任の「三木貴弘先生」。
三木貴弘先生は、近年の理学療法において非常に重要な「生物心理社会モデル」ついて研究されておられる先生です。
卒後5年目までに習得しておくべき運動器障害理学療法の知識を, 臨床経験豊富で学術的にも実績があるセラピストが指南。部位ごとに理学療法の全体像をフローチャートで示した上で, 臨床で遭遇しやすく判断に迷う内容を取り上げ, 思考過程やエビデンス, 運動学・解剖学の知識を織り交ぜながら実践的に解説。評価手技, 治療手技は実際の手順を写真付きで示し, さらに卒後5年にとどまらない内容も紹介する。
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■目次
第Ⅰ章 総論
臨床推論/検査の意義,解釈/生物心理社会モデルに基づいた疼痛/画像/運動器エコー/運動器疾患におけるshared decision making(共有意思決定)/運動器疾患におけるコミュニケーション/骨折後のリハ/ストレッチング/応急処置
第Ⅱ章 肩関節
全体像/画像評価/原因と増悪因子/肩関節痛とROM制限/拘縮肩に対する手術と術後理学療法/肩甲上腕関節異常運動/腱板損傷に対する手術と術後理学療法/肩関節不安定感
第Ⅲ章 肘関節
全体像/画像評価/肘外側痛/肘内側痛/ROM制限・拘縮
第Ⅳ章 手関節・手指
全体像/画像評価/手関節の骨折/手関節尺側部痛/手の拘縮/末梢神経障害/手指骨折後のリハ/手指変形/腱損傷リハ/屈筋腱損傷術後リハ/伸筋腱損傷術後リハ/狭窄性腱鞘炎/
第Ⅴ章 頚部・胸部
全体像/リスク管理/上肢痛・しびれがある頚部痛/ROM制限のある頚部痛/長時間の座位で生じる頚部痛/協調性障害のある頚部痛/頭痛を伴う頚部痛/外傷性頚部症候群
◆個人的◎ポイント
▶上肢・頚部編には、総論として画像所見のみかたの復習ができたり、養成校ではあまり学ぶ機会のないエコーについての基本的知識を学ぶことができる!
▶「生物心理社会モデル」とあまり聞きなじみのない言葉がありますが、簡単に言うと心理的な要因によって疼痛は変化するということを知っておくことが近年の理学療法において非常に重要!これが書いてある書籍はこの本だけ!
▶各セクションの中でも細かく分けられていて、全体的な基礎知識が豊富に記載されているため、養成校で学んだことの復習もできるし、新しい知識も確実に増える!
1年目に読むべきおすすめ書籍➁
こちらは、北海道大学大学院 保健科学研究院 准教授の「寒川美奈先生」が監修された書籍。
また、編集を担当されているのは札幌円山整形外科病院 リハビリテーション科 主任の「三木貴弘先生」。
三木貴弘先生は、近年の理学療法において非常に重要な「生物心理社会モデル」ついて研究されておられる先生です。
卒後5年目までに習得しておくべき運動器障害理学療法の知識を, 臨床経験豊富で学術的にも実績があるセラピストが指南。部位ごとに理学療法の全体像をフローチャートで示した上で, 臨床で遭遇しやすく判断に迷う内容を取り上げ, 思考過程やエビデンス, 運動学・解剖学の知識を織り交ぜながら実践的に解説。評価手技, 治療手技は実際の手順を写真付きで示し, さらに卒後5年にとどまらない内容も紹介する。
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■目次
第Ⅰ章 股関節
全体像/画像評価/ROM制限/不安定性/股関節由来のしびれ/手術の知識と術後介入
第Ⅱ章 膝関節
全体像/画像評価/痛みの評価/ROM制限
第Ⅲ章 足関節
全体像/画像評価/骨折/アキレス腱断裂・障害/靭帯損傷/慢性足関節不安定症/ROM制限/扁平足障害
第Ⅳ章 腰部
全体像/画像評価/生物心理社会モデル/腰椎椎間板ヘルニア/腰部脊柱管狭窄症/運動制御障害/運動制限を伴う腰痛/下肢痛を伴う腰痛/慢性腰痛/手術と術後理学療法
第Ⅴ章 仙腸関節部
全体像/病態/他疾患との鑑別/骨盤帯のアライメント・触診/機能評価/治療介入
◆個人的◎ポイント
▶特に膝関節の疼痛やROM制限についてのパートが非常にわかりやすい!術後リハを担当することが多い方や、膝関節疾患を担当することが多い方には超おすすめ!
▶腰部疾患に関しても、細かく分類してどのような病態があって、どうやって評価・介入していくのか、バリエーションが豊富で臨床の中での選択肢を増やすことができる!
▶下肢・腰部編も上肢・頚部編と同様に基礎的なところから少しステップアップしたところまで記載されているので、1年目にはぴったりの書籍!
1年目に読むべきおすすめ書籍➂
この書籍を監修されているのは、あの「林典雄先生」!
全身の機能解剖学に精通し、機能解剖学的触診技術を基礎とした治療技術は、医師も含め専門家から高く評価されています!
また運動器超音波の分野では、リハビリ業界の先駆者的存在でもあります!
運動器障害を扱う上で必要な検査技術について、それら技術の背景となっている機能解剖学との関連を解説したものです。
所々に私オリジナルの工夫を交えながら、臨床で観察される症状を機能解剖学で斬っていきます。
初めて運動器疾患について学ぶ学生をはじめ、もう一度運動器疾患について見直したいと考える若いセラピストを対象に記述していますので、肩の力を抜いて、授業を聞くつもりで読んでいただければと思います。評価と技術の背景となる機能解剖学との関連を林典雄が鋭く解説!斬新かつ、わかりやすく、そしてふっと笑えるイラスト満載!
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習得した知識と技術は自分の財産になります!読めば、「運動器疾患っておもしろいな!」と思うはずです。
治す技術を学ぶ前に、障害の病態を理解することが大切!
◆個人的◎ポイント
▶イラストが特徴的な書籍!ゆるいイラストで堅苦しくなく読みやすいのがgood!
▶臨床で行うことが多い整形外科的テストとその解釈や意義について非常にわかりやすくまとめられている!検査の意味を理解して評価を行うことは非常に大切!
▶日々の復習にも使いやすい!
1年目に読むべきおすすめ書籍➃
この書籍を監修されているのは、あの「林典雄先生」!
全身の機能解剖学に精通し、機能解剖学的触診技術を基礎とした治療技術は、医師も含め専門家から高く評価されています!
また運動器超音波の分野では、リハビリ業界の先駆者的存在でもあります!
下肢を「股関節」「膝関節」「足関節および足部」に分類し、それぞれの障害に対する評価のしかた、解釈のしかた、そして治療への活かし方を機能解剖学を軸に解説。
「上肢編」に続き待望の「下肢編」がついに完成! 機能解剖学の理解を基礎に、病態の把握にいたる過程を示し、いかに治療へ結びつけていくかをわかりやすいイラストと丁寧な説明で解説している。
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◆個人的◎ポイント
▶上肢編同様に、評価→解釈→治療へという流れが非常にわかりやすく書かれている!
▶基本的には上肢編と同じ!
1年目に読むべきおすすめ書籍➄
この書籍の著編を担当されているのは、「工藤慎太郎先生」。
森ノ宮医療大学インクルーシブ医科学研究所・教授であり形態学と運動学に基づく理学療法研究会(MKPT研究会)代表。
専門は、足部のバイオメカニクス、運動器疾患の応用解剖学、客観的動作分析に基づく運動療法の開発。
エコーで生体イメージを構築し、動作分析と情報工学をつなぐ領域のシームレス化によって、研究と臨床の融合を試みている。
編著に,本書をはじめとする「なぜ?」シリーズ,『関節機能障害を「治す!」理学療法のトリセツ』,『運動療法その前に!運動器の臨床解剖アトラス』がある。
「なぜ?」シリーズの元祖本がパワーアップ! 実際の徒手療法がWeb動画で見てわかる!
頸椎症由来の頭痛はなぜ起こるのか?
投球動作を解剖すると?
くり返す足関節捻挫後の不安定感にはどう対応すればよいか?臨床現場で遭遇頻度の高い運動器疾患のメカニズムや痛みの原因,運動療法の選択を症例にそって解説。
筋・神経の構造や動きを把握することで,痛みの原因や治療法が解明されます。
臨床あるあるの疑問や理由が解剖学ですっきり解決!実践的解剖学,待望の改訂です。
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◆個人的◎ポイント
▶運動器疾患の基礎的なところが、解剖学・運動学を踏まえて解説されていて、図も綺麗でとてもわかりやすい!
▶第2版となり、第1版よりさらにブラッシュアップ+最新の知見も追加されている!
▶Web動画付きとなり、スマホで徒手療法を学べる!
⇩こちらも併せておすすめ⇩
1年目に読むべきおすすめ書籍➅
本書籍の著者は、理学療法士であり桐蔭横浜大学 スポーツ科学研究科の教授でもある「成田崇矢先生」。
理学療法士の他にも、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)、全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA-CSCS)の資格も所持されている。
スポーツ現場での理学療法にも精通し、2009年より世界水泳選手権大会飛込競技日本代表トレーナーを務める。2016年、2021年にはオリンピック飛込競技日本代表トレーナーとして帯同。日本臨床スポーツ医学会、日本整形外科スポーツ医学会、日本徒手理学療法学会(評議員)、日本アスレティックトレーニング学会、日本スポーツ理学療法学会(評議員)などに所属されている。
メディア出演も多数。国内外での豊富な臨床経験に裏打ちされた革新的な治療で注目を集め、気鋭のセラピストとして多方面で活躍中。
【主な著書】
- 「脊柱理学療法マネジメント」
- 「腰痛のプライマリ・ケア」
- 「腰痛がス~ッと消える」
- 「臨床実習生・若手PTのための理学療法実践ナビ 運動器疾患編」
- DVD「腰痛のシステマティックな評価と治療」
評価に”確信”を、治療に”革命”を
▶“機能的腰痛”の大半は4つの病態に分別できる!
▶各病態の評価と治療の真髄を一流治療家が徹底解説!
▶”非特異的腰痛”という言葉に逃げていい時代は終わった。
運動器疾患の治療で避けては通れないのが腰痛改善。しかし、その治療結果に相手が、そして自分自身が納得していない臨床家は多いはず。様々な治療法を学んだり、文献を読み漁ってもなぜ、結果につながらなかったのかが本書を読めば納得できるはずだ。
本書では腰痛治療の極意を次のように示した。それは、『痛みを発生させている組織を仮説し、その組織および、その組織への負荷を改善させる』だ。言葉にするとシンプルだが、実際には多くの治療家が『原因組織の仮説』の段階でつまづいている。なぜなら、一般的に腰痛の85%は「非特異的腰痛」と呼ばれ、原因が特定しきれないと言われ、かつその言葉に逃げてきたからだ。
しかし、筆者の成田崇矢はこれらを「機能的腰痛」と名付け、大半の腰痛は機能を変えれば痛みも変わると断言している。さらに、この『機能的腰痛』は「椎間関節障害」「仙腸関節障害」「椎間板障害」「筋・筋膜障害」の4つの病態に収まるとしている。それぞれの鑑別・評価・治療法を体得することで、その場で改善することが可能になった。本書を通じて適切な仮説と、適切な検証の方法を学べば、腰痛患者に対し、「何をすべきか」がみえてくるはずだ。
さあ、今こそ圧倒的な結果を出すための“確信”と“自信”を手に入れよう。
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■目次
第Ⅰ部 腰痛とは何か?
第1章 腰痛治療の現状と臨床推論の重要性
腰痛治療の現状/臨床推論の重要性
第2章 歩行における筋機能
腰痛の大半は4つの病態が占めている/痛みを発生させている組織/腰痛の4つの病態とは/腰痛と下肢痛の解釈/まとめ
第3章 評価と治療の流れ
サブグループ化の重要性/実際の腰痛診療の流れ/問診/関節運動を利用した評価法/姿勢の評価/疼痛を誘発する動作の評価/まとめ
第Ⅱ部 4つの腰痛の評価と治療
第1章 椎間関節障害
病態と概要/組織学的評価(第3水準の評価を経て痛みを発している組織の同定)/機能評価(腰痛増悪因子の特定)/力学的評価/評価に基づく治療/予防/まとめ
第2章 仙腸関節障害
病態と概要/組織学的評価(第3水準の評価を経て痛みを発している組織の同定)/機能評価(腰痛増悪因子の特定)/力学的評価/評価に基づく治療/予防/まとめ
第3章 椎間板障害
病態と概要/組織学的評価(第3水準の評価を経て痛みを発している組織の同定)/機能評価(腰痛増悪因子の特定)/力学的評価/評価に基づく治療/予防/まとめ
第4章 筋・筋膜障害
病態と概要/組織学的評価(第3水準の評価を経て痛みを発している組織の同定)/機能評価(腰痛増悪因子の特定)/力学的評価/評価に基づく治療/予防/まとめ
◆個人的◎ポイント
▶臨床推論の重要性について、非常に理解が深まる内容!ほかのどんな疾患にも活かせる考え方を学べる書!
▶腰痛を4つに分類し、それぞれについて病態・評価法・実際の介入方法まで順序立てて記載されており、非常に理解しやすい!
▶「第3水準の評価」というのが本書の特徴!どのようにすればその疼痛が軽減するのか評価する!
▶各病態の予防にまで目を向け記載されている!患者様を治療して痛みを取って終わりではない!
▷8,800円と少し値段が高い…が、腰痛に対する理解度は確実にめちゃめちゃ上がる!
1年目に読むべきおすすめ書籍➆
本書籍の著者は、さとう整形外科に勤務されている「赤羽根良和先生」。
整形外科領域での治療を専門とし、本書の監修であり恩師である林典雄から拘縮理論を学んだことで理学療法士としての頭角を現す。拘縮理論を広く一般化すべき、自ら「ICA理論」を考案。臨床現場では圧倒的な治療成績を出しながら積極的に講演活動を行い、赤羽根良和から指導を受けたいというセラピストが後を絶たない。
理学療法ジャーナルや理学療法学への論文多数。
【主な著書】
- 「肩関節拘縮の評価と運動療法 臨床編」
- 「機能解剖学的にみた膝関節疾患に対する理学療法」
- 「五十肩の評価と運動療法」
- 「足部・足関節痛のリハビリテーション」
- 「骨粗鬆症を原因とした脊椎圧迫骨折の病態理解と運動療法」
▶肩関節治療の決定版が10年ぶりにリニューアル
もっと軽く!もっと自由に!
肩関節をさらに解き放て!▶イラストと写真を刷新。さらにわかりやすく!
▶著者の実技映像を59本追加!
本書は、10年前に出版された『肩関節拘縮の評価と運動療法』の改訂版です。
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シリーズ5万部を越えている『拘縮』シリーズでも特に人気の本書に新たに実技映像を追加し、読者がより効果的に学ぶことができるようになっています。改訂版では、イラストや図が一新され、より解説がイメージしやすくなっています。
また、肩関節拘縮の評価方法から、運動療法の実施方法までを詳しく解説し、運動療法に興味がある理学療法士やスポーツトレーナー、医師、学生などに向けた内容となっています。
QRコードを読み取ることで、本書で紹介された運動療法を実際に実践している著者の解説映像を59本視聴することができます。本書を読むことで、肩関節拘縮の適切な評価と効果的な運動療法の実際を学ぶことができます。前作を読んだ読者はもちろん、新たに知見をブラッシュアップしたい方にもオススメの書籍となっています。
■目次
第 1 章 肩関節の基礎知識
肩関節複合体/肩関節における運動と肩関節特有の肢位/肩甲上腕関節における安定化機構/第2肩関節における機能/肩関節挙上運動における関節窩内上腕骨頭の偏位/肩甲胸郭関節の機能
第 2 章 肩関節拘縮の基本評価
問診/視診/触診
第 3 章 肩関節拘縮に対する基本的な考え方
関節拘縮と疼痛との関係/関節拘縮と筋力低下との関係/安定した関節運動とは
第 4 章 筋攣縮と筋短縮との相違
筋攣縮の生理的機序/筋短縮の生理的機序/「筋攣縮・筋短縮」の評価/「筋攣縮・筋短縮」の運動療法
第 5 章 筋が原因となる拘縮
拘縮を捉える際の筋評価の基礎知識/肩関節構成筋の機能解剖学と評価方法/筋が原因となる拘縮に対する運動療法の実際
第 6 章 肩関節上方支持組織の癒着が原因となる拘縮
肩関節上方支持組織の癒着と臨床所見との関連/肩関節上方支持組織の癒着に対する評価方法/運動療法の実際
第 7 章 関節包靭帯が原因となる拘縮
関節包靭帯の機能解剖学と臨床所見との関連/関節包靭帯の拘縮の評価方法/運動療法の実際
第 8 章 肩甲帯機能不全と肩関節可動域(拘縮)との関連
肩甲帯周囲筋の機能解剖と圧痛のとり方/肩甲胸郭関節の機能低下/肩甲帯周囲における拘縮評価/運動療法の実際
◆個人的◎ポイント
▶肩関節についてより専門的に詳しく学ぶことができるのが本書!特に「筋攣縮」と「筋短縮」の違いがわかることは臨床で非常に大切だと感じています!
▶臨床で特に多い肩関節周囲炎などの疾患での上方支持組織の癒着が原因となる拘縮・疼痛についての評価、運動療法をしっかり学ぶことで症状を改善できることが増えました!
▶肩甲胸郭関節に関しても機能低下がみられる症例は多いと感じます。どう評価し治療を展開していくのか、運動療法の幅が広がります!
1年目に読むべきおすすめ書籍➇
本書籍の著者は、理学療法士でありコンディション・ラボ所長の「園部俊晴先生」。
故・入谷誠の一番弟子。足・膝・股関節など、整形外科領域の下肢障害の治療を専門としている。一般からスポーツ選手まで幅広く支持され、、多くの一流アスリートや著名人などの治療も多く手掛ける。身体の運動連鎖や歩行に関する研究および文献多数。著書多数。新聞、雑誌、テレビなどのメディアにも多く取り上げられる。また、運動連鎖を応用した治療概念は、専門家からの評価も高く全国各地で講演活動を行う。
【主な著書】
- 「入谷誠の理学療法」
- 「スポーツ外傷・障害の術後のリハビリテーション改訂版」
- 「膝関節の理学療法 仮説検証作業の実際 DVD」
- 「腰痛の原因と治療」
伝説の理学療法士、入谷誠の一番弟子の30年の臨床を詰め込んだ膝関節書籍の決定版
数多くのプロスポーツ選手や著名人が集まるコンディション・ラボの理学療法士、園部俊晴の初の単著がついに発売。
伝説の理学療法士、入谷誠の一番弟子としてスタートした30年の臨床の中で培った技術と知見を余すことなく詰め込んだ膝関節書籍の決定版。
【ポイント】
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- 膝の痛みを『組織学的推論』×『力学的推論』という2つの視点で徹底解説している。
- 膝の痛みを生じやすい組織を9つに分け、それぞれについての評価法と治療法について書かれている。
- 書籍内QRコードを読み取ることにより、文章に対応した実際の治療映像(全32本)を視聴することができる。
- 理学療法士が作った図表の数が約500あり、より概念や技術をイメージしやすい。
- 360ページという大ボリュームで膝関節を徹底解説。
■目次
第 1 章 臨床における仮説検証の重要性
仮説検証とは/仮説検証の重要性
第 2 章 臨床推論における評価
病態を評価する際の3つの水準/仮説検証を適切に行うための順序/問診/触診/関節運動を利用した評価法/膝関節の力学的評価
第 3 章 痛みを生じやすい組織の評価と治療の実際
膝蓋下脂肪体/膝蓋腱および膝蓋支帯/内側側副靱帯/半月板/鵞足/半膜様筋/伏在神経/腸脛靱帯/膝窩筋
第 4 章 可動域・柔軟性の改善
可動域・柔軟性の改善の重要性/膝関節伸展制限の改善/膝関節屈曲制限の改善
第 5 章 2 つの症候群
膝関節過外旋症候群/変形性膝関節症
◆個人的◎ポイント
▶痛みを出している組織はどこなのかという『組織学的推論』と、どのような力学的負荷がその部位に加わっているのかという『力学的推論』という考え方で膝関節障害を捉え、治療効果を出すための術が記されています!
▶特に外来の整形外科クリニックに勤務している方は必読書!外来以外でももちろん学べることは多く、即実践で活かせる内容ばかり!
▶痛みを生じやすい組織9つについて分けて書かれており、膝疾患の患者さんを担当した後は本書で、痛みを出しているのはどの組織なのか『組織学的推論』を行える!
▶つまり、園部先生が行っている治療の思考過程や技術を真似できる!
1年目に読むべきおすすめ書籍➈
本書籍の著者は、さとう整形外科に勤務されている「赤羽根良和先生」。
紹介は割愛します。
痛みや可動域制限の原因同定から治療まで,結果を出し続けるエキスパートPTならではの解説が満載!複雑な解剖も豊富な図・写真でしっかりカバーし,初学者はもちろん,学びなおしたいPTにもおすすめの1冊です.
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■目次
第1章 解剖と臨床の接点
基本的骨格構造/関節構造と臨床との接点/筋肉の機能解剖/神経の解剖/筋区画の解剖/脂肪体の機能解剖/靭帯・関節包の機能解剖/滑液包の機能解剖
第2章 疼痛や可動域制限を理解するための基本知識
運動連鎖と足アーチ構造/炎症期の病態
第3章 疼痛や可動域制限に対する評価と治療
疼痛部位や可動域制限からみた障害部位の特定/グローバルな評価/ローカルな評価と治療
第4章 ケーススタディ
Case1.下腿骨遠位端骨折〜距腿関節周囲の評価と運動療法
Case2.踵骨骨折〜距骨下関節の評価と運動療法
Case3.浅後側コンパートメントと筋断裂〜縫合術後の評価と運動療法
Case4.踵部痛〜Sever病の評価と運動療法
Case5.中足部痛〜足部底面と背面の評価と運動療法
Case6.前足部痛〜横アーチ,運動連鎖,歩行(ホイップ)の見かたとMorton病
◆個人的◎ポイント
▶複雑な足関節周囲の解剖学が網羅されている!特に養成校では深く学ぶことのない脂肪体の機能解剖については臨床において非常に役立つことばかり!
▶特に私が非常に勉強になったな!というところは、『皮膚・皮下包・滑液包に対する評価と治療』のセクションで、臨床において真似をして評価し、治療して疼痛を消失させることができたという経験が何度もあります!この書籍を読まなければ知ることがなかった知識です。
▶「痛みの理学療法シリーズ」はケーススタディがあることも特徴で、先生方がどのような思考で評価し、治療を展開し症状を改善させたのか、その『過程』を知れる、学べるというのが非常に大きなメリット!
1年目に読むべきおすすめ書籍➉
本書籍の著者は、その名の通り「入谷誠先生」。
理学療法士であり、入谷式足底板療法の創始者。
多くのトップアスリートや芸能人などに支持され、日本の足底板療法の第1人者として活躍。
2016年に他界されました。
伝説の理学療法士、入谷誠の最後の書籍。
伝説の治療家の五輪の書が4年の歳月を経てついに発刊。
理学療法や足底板のあり方を大きく変えた天才が人生をかけて築いた真の理学療法の神髄に迫る!
書籍中にあるQRコードを読み取ることで実技の動画を見ることができます。【4つのポイント】
Point 01 :一般公開されてなかった技術が掲載。入谷誠の31年の臨床技術が余すことなく書かれています。
『カウンター理論』『エクスパンディング・ エクササイズ』『入谷式徒手誘導』『入谷式リフトアップテーピング』『皮膚に刺入しない置き鍼』など特定の勉強会や入谷式足底板上級コース以上でしか学べなかった技術が公開されています。Point 02 :誌面に掲載したQRコードから実際の施術動画を見れる。
掲載されているQRコードから施術動画見ることができます。 文章だけだとイメージしづらい部分を動画で理解することができます。Point 03 :『疾患別の主要な問題点と改善の糸口』特集
各疾患の特徴や要因を提示し、その上で狙いとして何を「治療目標」とするのかについて記述されているページがあります。
臨床では各症例を評価する中で、一人一人の治療目標を明確にして治療を展開できる能力が重要です。
そして、その治療目標の中で本書に書かれている入谷先生の治療概念を応用することができます。Point 04 :豊富なイラストや写真により、入谷誠の臨床技術が理解しやすい。
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ほぼ全てのページにイラストや写真が掲載されているため、知識や技術のイメージが湧きやすくなっています。
■目次
第1章 仮説検証作業
第2章 関節モーメント
第3章 評価
第4章 入谷式カウンター理論
第5章 治療:入谷式足底板
第6章 治療:入谷式エクスパンディング・エクササイズ
第7章 治療:入谷式皮膚誘導を応用した治療
第8章 疾患別の主要な問題点と改善の糸口
◆個人的◎ポイント
▶本書籍で私が最も学びが多かったのは、「関節モーメント」のセクション。力学的な話は難しくて嫌と思う方も多いかもしれませんが、力学の理解なくして症状の改善はできません。文章での説明に合わせて図でわかりやすく示されているので理解しやすいよう工夫がなされています!読んでいくうちに「そういうことか!」と理解できていくのが実感できます!
▶入谷誠先生と言えば「足底板」!インソールに関しては、義肢装具士の方に任せているというところも多いかと思いますが、自分でも足底板を作れる知識を持つことで、臨床に活かせること間違いなし!!
▶「皮膚誘導」を応用した治療について記載されているのも特徴の一つ!「入谷式皮膚誘導」は簡便に動作を変えることができる方法で非常に興味深い内容!
まとめ
ここまで、1年目理学療法士【PT】が読むべきおすすめ書籍「10選」ということで、10冊の書籍をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
これ読んでみよう!という気になった書籍はありましたか?
理学療法士は、日々自己研鑽が求められる職業です。
もちろん絶対ではありませんが、患者様からお金を頂いてリハビリを提供するのは全員同じです。
患者様をより良い状態にするにはどうしたらよいか、考え抜くしかありません。
その考える力、思考過程を成長させていくことが非常に重要だと感じた、1年目でした。
書籍は、安いものではありませんが立派な【自己投資】です。
学ぶことによって損することはありません。
むしろ学ばなことは自分にとっても患者様にとっても損しかありません。
どんどん自己投資して患者様を笑顔にしていきましょう!