近年、AIの進化によって研究活動や情報収集がぐんと効率化されました。
その中でも注目されているのが、論文検索に役立つAIツールです。
今回は、世界中の研究者が集まる学術プラットフォーム「ResearchGate（リサーチゲート）」について、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
ResearchGateとは？
ResearchGateは、世界中の研究者や科学者が自分の研究成果を発表し、他の研究者とつながるためのSNS型プラットフォームです。
2008年に設立され、現在では2,000万人以上の会員が登録しています。
どんなことができるの？
・論文検索ができる
世界中の研究者がアップロードした論文を、キーワードで検索できます。
・論文を無料で読めることもある
一部の論文はPDFファイルとして無料でダウンロード可能。
アクセス制限がある論文でも、著者に直接リクエストを送る機能があります。
・研究者に質問できる
論文に関する質問や疑問を、直接著者にメッセージすることができます。
・自分の研究成果を公開できる
アカウントを作成すれば、自分の研究論文やプロジェクトをアップロードして世界中に共有できます。
・専門分野の最新トピックをフォロー
関心のある研究分野をフォローすると、最新の論文や研究者の動きがタイムラインに表示されます。
ResearchGateの使い方
ステップ1. アカウントを作成する
ResearchGateは無料で利用できます。
メールアドレスを使って簡単にアカウントを作成できます。
研究者でなくても登録可能です。
ステップ2. 気になるテーマで論文を検索
トップページの検索バーにキーワードを入力して、気になる論文を探しましょう。
日本語でも検索できますが、英語での検索の方がヒット数が多くなります。
ステップ3. 論文の詳細を見る
検索結果から気になる論文をクリックすると、概要（アブストラクト）や引用情報、著者のプロフィールなどを見ることができます。
PDFがダウンロードできる場合は「Download full-text」ボタンが表示されます。
ステップ4. 著者に質問やリクエストを送る
読みたい論文がダウンロードできない場合、「Request full-text」ボタンから著者にメッセージを送れます。
簡単な英語でOKです。
ステップ5. 気になる研究者やテーマをフォロー
気になった著者や分野は「Follow」ボタンでフォローしておくと、関連情報がマイページに表示されるようになります。
他のAIツールと組み合わせて使うと便利！
ResearchGate単体でも便利ですが、以下のAIツールと組み合わせることで、さらに効率的な論文検索や分析が可能です。
・Elicit
質問に対して関連論文を提案してくれるAIアシスタント。
・Semantic Scholar
AIによる論文の要約・影響度分析ができる検索エンジン。
・Connected Papers
論文の関連性をビジュアルで表示。
・Scite
その論文が他の研究でどのように引用されているかをAIで分析。
・Litmaps
論文のつながりを地図のように可視化。
これらを活用すれば、ResearchGateで見つけた論文の内容を深掘りしたり、関連文献を効率的に調べることができます。
よくある質問（FAQ）
Q1：ResearchGateは誰でも使えますか？
A：はい。研究者だけでなく、学生や一般の方も無料で登録して利用できます。
Q2：英語が苦手でも使えますか？
A：基本は英語が中心のサービスですが、検索キーワードは日本語でも一部対応しています。また、Google翻訳などを活用することで、使いやすくなります。
Q3：すべての論文が無料で読めますか？
A：すべてではありません。著者がアップロードしている論文は無料で読めますが、出版社の制限で読めない場合もあります。その場合は著者にリクエストを送ってみましょう。
Q4：アカウントを作ると何が便利になりますか？
A：自分の関心分野に関する最新の論文が自動で届いたり、著者に直接連絡できるようになります。論文をアップロードして、自分の研究を広めることもできます。
Q5：論文の信頼性はどう確認すればいいですか？
A：ResearchGate上の論文は、多くが査読済みの学術論文です。引用数や著者の実績などを確認すると、信頼性の判断材料になります。
まとめ
ResearchGateは、論文検索だけでなく、研究者同士のつながりや知識共有を促進するプラットフォームです。
AIや英語に詳しくなくても、直感的に使える設計になっているので、初心者の方にもおすすめです。
ElicitやSemantic ScholarなどのAIツールと組み合わせて使うことで、研究や情報収集がさらにスムーズになります。
まずは無料登録から始めてみましょう！
